キャラクタービジネスの会社とは?仕組み・仕事内容・必要スキルまで徹底解説

キャラクタービジネスの会社とは?仕組み・仕事内容・必要スキルまで徹底解説

「キャラクタービジネスの会社で働いてみたい」「キャラクターIPに関わる仕事に興味があるけれど、具体的にどんな会社が何をしているのか分からない」――そんな疑問を持つ人は少なくありません。

アニメ・ゲーム・マンガ・VTuber・ゆるキャラなど、日本発のキャラクターIPは世界的にも注目されており、関連ビジネスのフィールドは年々広がっています。

本記事では、キャラクタービジネス会社をテーマに、市場の特徴や企業の役割、代表的な事業領域、主な職種と必要なスキル、向いている人の特徴、未経験からのキャリアパスまでをわかりやすく解説します。

キャラクタービジネスの会社で働くイメージを具体化したい人や、転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

キャラクタービジネスの会社とは?市場の特徴と役割

未経験からキャラクタービジネスの会社を目指すには?

まずは、キャラクタービジネスの会社がどのような役割を担い、どのような市場でビジネスを展開しているのかを整理しておきましょう。ここを押さえておくことで、どの領域・どの職種で働きたいかをイメージしやすくなります。

キャラクタービジネスの会社とは、キャラクター(IP)を軸に商品・サービス・体験を企画し、市場に届けるビジネスを展開する企業の総称です。

玩具メーカー、アニメ制作会社、ライセンス会社、出版社、レコード会社・レーベル、アパレルブランド、テーマパーク運営会社、IPホルダーの子会社など、形態は多岐にわたります。国内IPに限らず、海外IPのローカライズや、日本市場向けの展開を担うケースも増えています。

重要なのは「キャラクターそのものを売る」のではなく、キャラクターを通じてグッズ・イベント・コンテンツ・広告プロモーションなど、さまざまな形で価値を提供している点です。ファンの愛着をビジネスにつなげるために、世界観の保護と収益性の両立が求められます。

キャラクタービジネスの魅力・やりがい

キャラクタービジネスの魅力・やりがい

キャラクタービジネスの会社で働く魅力は、「好き」を仕事にできるだけではありません。ファンの熱量を感じながらブランドを育てていくプロセスや、クリエイティブとビジネスをつなぐやりがいなど、他の業界では得がたい経験が詰まっています。主な魅力を挙げてみましょう。

  • キャラクターIPを育てていく実感が持てる
  • ファンの熱量や反応を間近で感じられる
  • クリエイティブとビジネスの両方に関われる
  • 海外展開やコラボなどスケールの大きい仕事に携われる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キャラクターIPを育てていく実感が持てる

キャラクタービジネスでは、企画やプロモーション施策がヒットすると、SNSの盛り上がりや店頭の売れ行き、イベントの動員といった形で結果がダイレクトに返ってきます。

携わった企画がきっかけでファンが増えたり、「このグッズがきっかけでキャラを好きになった」という声が届いたりすると、自分の仕事がキャラクターIPの成長に寄与している手応えを強く感じられます。

ファンの熱量や反応を間近で感じられる

イベント会場やポップアップショップ、SNS上のハッシュタグなど、キャラクタービジネスの現場には常にファンのリアルな反応があります。

企画段階では想像できなかった使い方をしてくれたり、予想以上の盛り上がりを見せたりと、嬉しい“想定外”が起こることも少なくありません。ファンの反応を次の企画に生かしていくサイクルも、この仕事ならではの楽しさです。

クリエイティブとビジネスの両方に関われる

キャラクタービジネスの会社では、デザインや世界観といったクリエイティブ要素と、売上・利益といったビジネス要素をバランス良く考える必要があります。

キャラクターの魅力を損なわないラインを見極めながら、価格設定や販路選定、コスト管理などを行うため「クリエイティブが好きだけれど、ビジネス感覚も磨きたい」という人には非常にフィットする環境です。

海外展開やコラボなどスケールの大きい仕事に携われる

人気キャラクターIPは、海外展開や異業種コラボなどスケールの大きなプロジェクトに発展することも多くあります。

海外のファンイベントや現地ブランドとのコラボ商品、グローバルキャンペーンなど、国境をまたぐ仕事に関われるチャンスも少なくありません。「日本発のキャラクターを世界に広げたい」という想いを持つ人にとって、大きなモチベーションになるでしょう。

キャラクタービジネスの主な領域と仕事内容

キャラクタービジネスの主な領域と仕事内容

ここからは、キャラクタービジネスの会社が手がける仕事内容について、領域ごとにより具体的に見ていきましょう。自分の興味や得意分野と照らし合わせながら読むことで、「どの領域でキャリアを築きたいか」が整理しやすくなります。まとめると以下のとおりです。

領域 代表例 主な仕事内容
商品化・グッズ 玩具・雑貨・アパレル グッズ企画、デザイン監修、製造管理、販売戦略立案
ライセンス管理 版権元・エージェント 契約交渉・管理、監修フロー構築、ブランド戦略、ロイヤリティ管理
イベント・プロモーション 展示会、ポップアップ、体験型イベント イベント企画・運営、販促施策立案、ステージ演出、メディア連携
デジタル領域 SNS、VTuber、ゲーム、アプリ デジタルコンテンツ企画、配信・運営、コミュニティマネジメント
海外事業 ローカライズ、輸出、海外ライセンス 現地企業との交渉、マーケット調査、現地仕様へのアレンジ、グローバル戦略立案

それぞれ詳しく見ていきましょう。

商品化・グッズ領域

商品化・グッズ領域では、フィギュアやぬいぐるみ、日用雑貨、ファッションアイテムなど、ファンが日常的に楽しめるモノを企画・開発します。ターゲット年齢や利用シーン、価格帯、流通チャネル(専門店・EC・ガチャなど)を踏まえて商品コンセプトを固め、デザイナーと一緒に形状・素材・色味などを詰めていきます。

サンプル確認や工場との調整、品質管理、納期管理など、細かなコミュニケーションも多い領域です。最近ではサステナブル素材の活用や、EC限定グッズなど、新しい切り口の企画にも注目が集まっています。

ライセンス管理・IPマネジメント領域

ライセンス管理領域では、キャラクターIPを使いたい企業との契約交渉や、商品・広告への利用に関する監修業務を担います。どの企業にどのような条件でIPを貸し出すのかを判断し、ブランドイメージを損なわないようルールを整えていくことが重要です。

契約書のチェックやロイヤリティ計算など、法律や数値に関わる仕事も多く、ビジネスサイドの中核を担うポジションといえます。海外企業とのライセンス契約を担当する場合は、英語力や異文化理解も求められます。

イベント・プロモーション領域

イベント・プロモーション領域では、ポップアップショップ、展示会、ファンミーティング、コラボカフェなど、リアルな場でファンとキャラクターをつなぐ施策を企画・運営します。当日の導線設計や安全管理、物販ブースのレイアウトなど、現場目線の細かな準備が欠かせません。

近年は、リアルイベントとオンライン配信を組み合わせたハイブリッド型の企画も増加しています。来場者だけでなくオンライン視聴者も楽しめるコンテンツを設計することで、より多くのファンにリーチできるようになっています。

デジタルコンテンツ・SNS領域

デジタル領域では、公式SNSアカウントの運用や、VTuber・YouTubeチャンネル・スマホゲーム・アプリなどのコンテンツ企画を担当します。投稿内容の企画・制作・分析を行いながら、ファンとのコミュニケーションを通じてコミュニティを育てていきます。

SNSごとにユーザー層やトレンドが異なるため、プラットフォームの特性に合わせた打ち出し方を考える力が重要です。炎上リスクへの配慮や、著作権・権利処理への理解も欠かせません。

海外展開・ローカライズ領域

海外展開領域では、キャラクターIPを海外市場に広げるための戦略立案・パートナー選定・契約交渉などを行います。現地の文化やニーズに合わせてビジュアルや表現を調整したり、法規制を踏まえた表現チェックを行ったりと、グローバルな視点が求められます。

海外の展示会やビジネスイベントに参加し、現地企業とのネットワークを構築する機会も多く、語学力やコミュニケーション力を活かしたい人に向いている領域です。

キャラクタービジネスの会社で働く主な職種と必要スキル

キャラクタービジネスの会社で働く主な職種と必要スキル

さきほどの章で、キャラクタービジネスの会社には、ビジネス系からクリエイティブ系まで多様な職種が存在することを紹介しました。ここでは代表的な5職種をピックアップし、主な業務内容と求められるスキルを整理します。

職種 主な業務 必要スキル
ライセンス担当 版権管理、契約調整、コラボ企画の許諾・監修 折衝力、法律・契約の基礎知識、ブランド管理力
商品企画 グッズ企画、サンプル監修、工場との調整、原価管理 企画力、デザイン理解、交渉力、数値感覚
マーケター SNS運用、キャンペーン設計、効果検証・データ分析 分析力、発信力、トレンド理解、文章力
イベント担当 展示・ポップアップ運営、現場対応、制作進行 進行管理力、コミュニケーション力、体力・状況判断力
制作ディレクター デザイナー・ライターとの調整、制作進行管理 クリエイティブ理解、スケジュール管理力、調整力

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ライセンス担当

ライセンス担当は、キャラクターIPを使いたい企業との窓口となり、商品化やキャンペーンタイアップなどの案件をマネジメントするポジションです。「どの企業と組むべきか」「どの条件ならブランドイメージを守れるか」といった観点から、企画内容や契約条件を精査します。

契約書の内容理解やロイヤリティ計算など、法律・会計まわりの基礎知識も必要になるため、ビジネス寄りのキャリアを歩みたい人に向いています。社内外の関係者と折衝する場面が多く、冷静に交渉を進めるコミュニケーション力が問われます。

商品企画

商品企画は、キャラクターグッズのコンセプト設計から仕様決定、サンプル監修、工場とのやり取り、原価・価格設定までを一貫して担当する役割です。キャラクターの世界観を崩さずに、ターゲットに刺さるアイテムへ落とし込むセンスが求められます。

「このキャラなら、どんなシーンでどんなグッズが喜ばれるか」「どの価格帯なら手に取りやすいか」といった仮説を立て、売れ行きデータを見ながら次の企画に生かしていくサイクルが重要です。ものづくりが好きな人、細かな調整が得意な人に向いています。

マーケター

マーケターは、SNS運用やキャンペーン設計、広告出稿、データ分析などを通じて、キャラクターIPの認知拡大やファン層の拡大を目指すポジションです。Twitter(X)やInstagram、TikTok、YouTubeなど各プラットフォームの特性を理解し、どの層にどのような文脈で届けるかを設計します。

施策ごとにインプレッション数やエンゲージメント率、売上貢献などを分析し、次の企画へ改善ポイントを反映させるPDCAが求められます。数字を見るのが苦にならない人、文章やクリエイティブで発信するのが好きな人に向いている職種です。

イベント担当

イベント担当は、ポップアップショップや展示会、ステージイベント、コラボカフェなどの現場を仕切る“進行役”です。企画担当やマーケターと連携しながら、会場選定、レイアウト設計、施工会社や運営スタッフとの調整を行い、当日の運営までを担います。

当日は想定外のトラブルが起こることも多く、柔軟な判断力とチームワークが欠かせません。立ち仕事や移動が多いため体力も必要ですが、その分、ファンの喜ぶ顔を目の前で見られるやりがいの大きいポジションです。

制作ディレクター

制作ディレクターは、商品パッケージや販促ツール、キービジュアル、LP・バナーなど、各種クリエイティブの制作進行を管理する役割です。デザイナーやライター、印刷会社・制作会社と連携しながら、コンセプトに沿ったアウトプットに仕上げていきます。

スケジュールや予算を守りつつ、クオリティにも妥協しないバランス感覚が求められます。自ら手を動かすというより、制作チームをまとめるポジションに興味がある人に向いている仕事です。

ここまで読んで「自分もキャラクタービジネスの仕事に関わってみたい」「どの職種が向いているのか相談したい」と感じた方は、キャリアアドバイザーに話を聞いてみるのも一つの方法です。

キャラクタービジネスの会社に向いている人の特徴

キャラクタービジネスの会社に向いている人の特徴

キャラクタービジネスの会社は人気の高い業界ですが、「キャラが好き」という気持ちだけでは業務を続けるのが難しい場面もあります。ここでは、現場で求められやすい人物像を整理しておきましょう。まとめると以下のとおりです。

  • 好奇心が強く、トレンドに敏感でいられる人
  • ファン目線とビジネス目線を両立できる人
  • スケジュール管理と粘り強さがある人
  • チームで動くことが好きな人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

好奇心が強く、トレンドに敏感でいられる人

キャラクタービジネスの世界は、アニメやゲーム、SNSの流行、ファッションのトレンドなどと強く結びついています。

自分の守備範囲だけでなく、隣接するコンテンツやカルチャーにも興味を持ち、日常的に情報収集できる人は、企画力や発想力を伸ばしやすいでしょう。

ファン目線とビジネス目線を両立できる人

「ファンとしてはこうしてほしい」「ビジネスとしてはこうした方が良い」という2つの視点のバランスを取れるかどうかは、キャラクタービジネスで長く活躍できるかを左右するポイントです。

キャラ愛が強すぎてビジネスを否定してしまったり、数字だけを追いかけて世界観を壊してしまったりしないよう、冷静な視点が求められます。

スケジュール管理と粘り強さがある人

新商品発売日や放送・配信開始日、イベント開催日など、キャラクタービジネスの現場は締め切りがはっきりしている案件が多いのが特徴です。

タイトなスケジュールの中で、関係者と調整しながらプロジェクトをやり切る粘り強さや、優先順位をつけてタスクを捌く力がある人は、大きな信頼を得やすいでしょう。

チームで動くことが好きな人

キャラクタービジネスの会社では、企画・営業・制作・マーケティング・イベント運営など、多くの職種が連携して一つのプロジェクトを進めます。

自分一人で完結する仕事はほとんどないため、チームワークを大切にし、周囲と情報を共有しながら動ける人が向いています。

未経験からキャラクタービジネスの会社を目指すには?

未経験からキャラクタービジネスの会社を目指すには?

ここからは、他業界からキャラクタービジネスの会社への転職を目指す場合に、どのようなステップを踏めば良いかを解説します。未経験だからといって諦めることはありません。

これまでの経験の中に、活かせるスキルが隠れていることも多くあります。キャラクタービジネス会社を目指すためのポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 経験とキャラクタービジネスの接点を整理する
  • ポートフォリオや企画書で「考える力」を見せる
  • 業界研究と情報収集を継続する
  • 業界に詳しい転職エージェントを活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

経験とキャラクタービジネスの接点を整理する

まずは、自分が経験してきた仕事とキャラクタービジネスの業務との共通点を洗い出してみましょう。

例えば、法人営業経験があるならライセンス担当やタイアップ営業に、EC運営経験があるなら商品企画やマーケティングに、イベント運営経験があるならイベント担当に活かせる可能性があります。

ポートフォリオや企画書で「考える力」を見せる

企画職やマーケ職を志望する場合は、志望IPを題材にした簡単な企画書や、過去に自分で行ったプロジェクトのまとめなどをポートフォリオとして用意しておくと、選考でアピールしやすくなります。

必ずしも実施済みの企画でなくても構いませんが、「誰に何を届けたいのか」「どのような施策で実現するのか」を具体的に書くことがポイントです。

業界研究と情報収集を継続する

キャラクタービジネスの求人は、タイミングや作品の状況によって増減が大きい傾向があります。普段から気になるIPの公式サイトやプレスリリース、業界ニュースサイトをチェックしておくと、どの企業がどのようなビジネスを展開しているのかが見えやすくなります。

業界に詳しい転職エージェントを活用する

キャラクタービジネスの会社は、一般には出回らない非公開求人も多く存在します。業界事情に詳しい転職エージェントに相談することで、自分の志向性や経験に合った企業・職種を紹介してもらえる可能性が高まります。

キャラクタービジネスに強いエージェントであれば、応募書類の書き方や面接でのアピールポイントなども含め、より実践的なアドバイスを受けることができるでしょう。

キャラクタービジネスを行う会社への転職なら「エンタメ人」!

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キャラクタービジネスの会社で働きたいと考えたとき、「どの企業が自分に合っているのか」「どの職種からキャリアをスタートすべきか」を一人で判断するのは簡単ではありません。作品やキャラクターが好きだからこそ、後悔のない選択をしたいという人も多いはずです。

エンタメ業界・コンテンツ業界に特化したキャリア支援サービス「エンタメ人」では、キャラクタービジネスを展開する企業の求人を多数取り扱っています。ライセンス担当や商品企画、マーケティング、イベント運営、制作ディレクターなど、あなたの経験や志向性に合わせたポジションをご提案します。

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キャラクタービジネスの会社への転職を本気で考え始めたら、ぜひ一度エンタメ人にご相談ください。あなたが大切にしてきた「好き」を、これからのキャリアにつなげる一歩を一緒に考えていきましょう。

※この記事は2025年11月21日に執筆されたものです。

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