エンタメ業界は「やめとけ」と言われる理由は?向いている人の特徴も解説

エンタメ業界は「やめとけ」と言われる理由は?向いている人の特徴も解説

華やかな印象が強いエンタメ業界ですが、一方で就職・転職するのはやめておいた方が良いという意見が多いです。

そこで本記事ではエンタメ業界への就職・転職を避けた方が良いといわれる理由について解説します。

エンタメ業界が向いている人と向いていない人の特徴や、労働環境が整っている優良企業の見分け方も紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

エンタメ業界は「やめとけ」といわれる6つの理由

エンタメ業界は「やめとけ」といわれる6つの理由

エンタメ業界への就職・転職はやめておいた方が良いとされる主な理由は以下の通りです。

  • 長時間労働が常態化しているため
  • 休みが不規則なため
  • 上下関係が厳しい環境・職場が少なくないため
  • 仕事量に対して年収が低い傾向があるため
  • 就職難易度が高いため
  • 理想と現実のギャップが激しいため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

長時間労働が常態化しているため

エンタメ業界が敬遠される大きな理由として、長時間労働が常態化している点が挙げられます。イベントの開催や番組収録は、一般的な企業の業務時間外である夜間や早朝に行われることが多く、勤務時間が不規則になりがちです。

また、プロジェクトの納期前には泊まり込みでの作業が発生することも珍しくありません。「良い作品を作りたい」という熱意が、結果として労働時間を度外視した働き方につながりやすい構造的な問題を抱えています。

休みが不規則なため

エンタメ業界は、勤務体系が不規則で、カレンダー通りの休日を取得することが難しいです。基本的に、コンサートや舞台、テレビ番組の多くは、世間が休日である土日祝日に本番を迎えます。

そのため、業界で働くスタッフは平日に休みを取ることが基本となります。友人や家族とスケジュールを合わせにくく、一般的な休日の過ごし方ができないことにストレスを感じる人も少なくありません。

安定した生活リズムを求める人にとっては、大きなデメリットと感じられるでしょう。

上下関係が厳しい環境・職場が少なくないため

上下関係が厳しい業種が多いことも、エンタメ業界への就職・転職を避けた方が良いといわれる原因です。特にテレビや映像制作、舞台などの現場では、体育会系とも言われる厳しい上下関係が色濃く残っている場合があります。

特にアシスタントディレクター(AD)は、先輩からの厳しい指示のもとでさまざまな業務を行うことになるケースが少なくありません。

近年は時勢もあってコンプライアンスを重視する企業も増えており、理不尽に感じるような要求をされることは減りつつありますが、個人単位では文化として残っているおそれがあるため、就職・転職を考える際は注意が必要です。

仕事量に対して年収が低い傾向があるため

エンタメ業界は、その華やかなイメージとは裏腹に、過酷な仕事量に見合った給与が得られにくい傾向があります。特にアシスタント職などのキャリアの初期段階では、低い給与水準で長時間労働をこなさなければならないケースが少なくありません。

実績を上げ、現場で重宝される存在になれば高収入も可能ですが、就職してしばらくは仕事量に対して給与に満足できない状況が続く可能性があるので注意しましょう。

就職難易度が高いため

エンタメ業界は、多くの学生や転職希望者が憧れる人気業界であるため、就職・転職の難易度が非常に高いことも「やめとけ」と言われる一因です。

大手レコード会社やテレビ局、有名ゲーム会社といった人気企業では、1つの採用枠に対して応募が殺到し、書類選考の段階で落選し続ける状況になることも珍しくありません。

倍率の高い求人で競争に勝ち抜くためには、専門的なスキルや突出した個性、強力なコネクションがどうしても必要になります。

理想と現実のギャップが激しいため

エンタメ業界は多くの人が抱く華やかなイメージと、実際の地道な業務内容との間に大きなギャップを感じやすく、早期離職が多くなる要因の1つとなっています。

クリエイティブな仕事に憧れて入社しても、最初の数年間は膨大な資料作成や関係各所との連絡調整、雑用といった裏方作業に追われることがほとんどです。

スポットライトが当たる仕事はほんの一握りであり、裏側にある泥臭い現実を直視できなければ、仕事を続けていくことは難しいでしょう。

エンタメ業界が向いている人の特徴

エンタメ業界が向いている人の特徴

厳しい印象が強いエンタメ業界ですが、以下のような人は就職・転職に向いているといえます。

  • 体力や精神力が強い人
  • 臨機応変な対応ができる人
  • エンタメ業界での仕事にやりがいを感じる人
  • 現実的な目線で仕事に従事できる人
  • 流行に敏感な人
  • クリエイティブな仕事がしたい人
  • マルチタスクが得意な人

特に体力や精神力は、エンタメ業界で働き続けるために重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

体力や精神力が強い人

エンタメ業界の過酷な労働環境で活躍するためには、何よりもまず強靭な体力と精神力が不可欠です。

不規則な勤務や長時間労働に耐えうる身体的なタフさの他、厳しい上下関係や成果に対するプレッシャー、予期せぬトラブルといった精神的な負担を乗り越える安定したメンタルが求められます。

困難な状況でもポジティブに物事を捉え、粘り強く目標に向かって努力し続けられる人でなければ、業界で仕事を続けていくことは難しいでしょう。

臨機応変な対応ができる人

エンタメの現場は、急な企画変更やスケジュールの遅延、機材トラブルなど、予測不可能な事態の連続です。

そのため、マニュアル通りに動くのではなく、その場の状況に応じて自ら判断し、臨機応変に対応できる柔軟性が重要になります。

変化を楽しみ、困難な状況を乗り越えることにやりがいを感じられる人が向いています。

エンタメ業界での仕事にやりがいを感じる人

エンタメ業界は、給与や休日といった待遇面での厳しさ以上に、仕事に強いやりがいを見出せる人でなければ長続きしません。

労働条件以上に、自身が携わったコンテンツを世に届けることに情熱を持てる人でなければ、日々の業務に耐え切れず、早期離職してしまう可能性が高くなります。

ライフワークバランスを重視したい人や、ワーカホリックな労働環境に順応できる自信がない人は、エンタメ業界への就職・転職を避けた方が無難です。

現実的な目線で仕事に従事できる人

エンタメ業界に就職・転職を目指す人の中には、自分の理想のコンテンツを制作したいと考えている人も多いでしょう。

しかし、実際に仕事を始めてみると、予算や人的コスト、ターゲット層の少なさなどから、理想的なコンテンツの制作が難しいことが判明することも少なくありません。

自信の理想が叶えられないことが判明した際に仕事のモチベーションが下がってしまうようであれば、以降健全な精神性で仕事を続けていくことは困難になります。

自分の理想を追い求めるだけでなく、現実的な目線で仕事を捉え、地味な業務も目標を持ってこなせるような人でなければ、エンタメ業界で仕事を続けることは難しいでしょう。

流行に敏感な人

大衆に評価されるコンテンツを制作するためには、世の中のトレンドを把握しておくことが重要です。

そのため、音楽、ファッション、SNSなど、幅広いジャンルの流行に常にアンテナを張り、情報収集を怠らない人がエンタメ業界への就職・転職に向いています。

特に、単に流行を把握しているだけでなく、流行している理由を分析し、次のトレンドを予測する洞察力が重要になる場面が多いです。トレンドに対する好奇心が強く、流行につながった要素を論理的に分析できる能力が、エンタメ業界では求められます。

クリエイティブな仕事がしたい人

エンタメ業界で仕事をしていくためにはクリエイティブな仕事に対する意欲が不可欠です。

既存の枠組みにとらわれず、前例のない企画を考えたり、新しい表現方法に挑戦したりすることにやりがいを感じる人は、エンタメ業界に向いているといえるでしょう。

一方で、実際の業務に着目すると、地味な定型業務も少なくありません。裏方としての業務を円滑にこなしつつ、重要な局面で自身のアイデアや感性を形にするための企画力が求められます。

マルチタスクが得意な人

エンタメ業界の仕事は、常に複数のプロジェクトやタスクを同時並行で進めることが常態化しているため、高いマルチタスク能力が不可欠です。

基本的には、1つの番組制作を進めながら次の企画のリサーチを行い、並行して複数の関係者との打ち合わせを調整するといった働き方が常態化します。

頭を素早く切り替え、それぞれのタスクの優先順位を的確に判断し、効率的に処理していく能力がなければ、エンタメ業界特有の業務量をこなすことは難しいでしょう。

エンタメ業界が向いていない人の特徴

エンタメ業界が向いていない人の特徴

エンタメ業界が向いていない人の特徴は以下の通りです。

  • ライフワークバランスを重視したい人
  • 人間関係や業務に対するストレスを感じやすい人
  • 仕事量に応じた収入を得たい人
  • 画一的な業務が得意な人
  • 競争心がない人
  • エンタメ業界でのキャリアプランが見えない人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ライフワークバランスを重視したい人

仕事とプライベートの時間を明確に分け、安定したライフワークバランスを最優先に考えたい人にとって、エンタメ業界は不向きな場合が多いです。

エンタメ業界では、プロジェクトの状況や職種によっては長時間労働や休日出勤、深夜早朝に及ぶ不規則な勤務が発生することがあります。そのため、自由にプライベートの時間を確保できないということも少なくありません。

そのため、仕事に生活の多くを捧げる覚悟がなければ、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。ライフワークバランスを重視したいのであれば、別の業界を検討した方が良いでしょう。

人間関係や業務に対するストレスを感じやすい人

エンタメ業界は、自己主張の強いクリエイターや厳しい上下関係など、人間関係で悩む場面が少なくありません。また、ヒットを生み出さなければならないという成果に対するプレッシャーも常に付きまといます。

そのため、他人の評価を気にしすぎたり、些細なことで落ち込んだりする繊細な人は、精神的に消耗しやすいです。メンタルに安定感があり、ストレスを自分なりに発散する術を持っていることが、エンタメ業界で働く際には必要になります。

仕事量に応じた収入を得たい人

仕事量に応じた収入を得たい人にとって、エンタメ業界は不満を感じやすい環境です。特に若手のうちは、サービス残業が常態化していたり、膨大な仕事量を比較的低い給与でこなしたりするケースが見られます。

やりがいが報酬の一部と見なされる風潮が残っている職場もあり、成果が収入に反映されるまでには時間がかかることも多いです。そのため、給与に応じた仕事量を求めるのであれば、エンタメ業界への就職・転職は避けた方が良いでしょう。

画一的な業務が得意な人

決められたルールやマニュアルに沿って、地道に作業を進めることに安心感を覚える人は、エンタメ業界の仕事に戸惑う可能性が高いです。

エンタメの現場は常に状況が変化し、予期せぬトラブルが頻発するため、決まったやり方が存在しない場面が多々あります。

そのため、エンタメ業界で成果を出すには、突発的な課題に対して、自ら考えて最善策を導き出す主体性と柔軟性が必要です。ルーティンワークを好む人にとっては、エンタメ業界の働き方は大きなストレスとなるでしょう。

競争心がない人

エンタメ業界は、社内外に数多くのライバルが存在する競争の激しい世界です。そのため、他者と争うことを好まず、穏やかに働きたいという志向の人には向いていません。

特に他者と切磋琢磨することにやりがいを感じず、かえってストレスを感じてしまう人の場合は、仮に就職できたとしても早期に離職を考えることになるおそれがあります。

体育会系の文化に慣れておらず、競争によるプレッシャーを負担に感じるのであれば、別の業界を検討した方が良いでしょう。

エンタメ業界でのキャリアプランが見えない人

エンタメ業界に対して漠然とした憧れを抱いているだけで、入社後に具体的なキャリアプランを描けていない人は、就職できたとしても長続きしない傾向があります。

業界特有の理想と現実のギャップや、自身が主導となってコンテンツを生み出せるようになるまでの地道な下積み時代を乗り越えるためには、明確な目標が不可欠です。

将来エンタメ業界で自身がどのようなキャリアを形成していきたいのか、就職・転職活動の間に明確化できない場合は、一度別の働き方も模索してみましょう。

エンタメ業界でホワイト企業を探す際のポイント

エンタメ業界でホワイト企業を探す際のポイント

労働環境が厳しい傾向のあるエンタメ業界ですが、近年は労働環境の改善に取り組んでいる企業も増えています。比較的労働環境が整っている企業を探す際のポイントは以下の通りです。

  • 残業時間や休日を確認する
  • 福利厚生制度が整っているか確認する
  • 離職率や社員の勤続年数を確認する
  • 転職サイトなどで口コミを確認する
  • 転職エージェントを利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

残業時間や休日を確認する

働きやすい企業を見つけるためには、まず求人票に記載されている残業時間や休日制度を注意深く確認しましょう。

「月平均残業時間20時間以内」や「年間休日120日以上」といったように、具体的な数値で残業時間や休日の日数が明記されている企業であれば、就職後のライフワークバランスをある程度イメージできます。

また、基本給とは別にみなし残業制度がある場合は、基本的にみなし残業時間も勤務時間として想定されているため、同様にチェックが必要です。加えて、面接の場で実際の残業の実態や有給休暇の取得率について質問することも、入社後のミスマッチを防ぐ上で重要です。

福利厚生制度が整っているか確認する

福利厚生制度の充実度は、企業が社員の働きやすさや生活をどれだけ重要視しているかを測る重要な指標です。

住宅手当や家族手当、退職金制度といった基本的な制度だけでなく、リフレッシュ休暇や資格取得支援制度など、独自の制度が整っているかを確認しましょう。

特に、産休・育休の取得実績や、その後の復職支援体制が整っている企業は、社員が長く安心して働ける環境である可能性が高いです。

離職率や社員の勤続年数を確認する

企業の離職率や平均勤続年数は、企業の働きやすさを客観的に示す信頼性の高いデータです。一般的に、新卒入社社員の3年以内離職率が30%を下回っていれば、比較的定着率が高い企業といえます。

また、平均勤続年数が長い企業も、社員満足度が高い傾向にあります。転職サイトや転職エージェントを通じて情報を収集し、応募を検討している企業が長く働ける企業であるか、あらかじめ把握しておくことが重要です。

転職サイトなどで口コミを確認する

実際にその企業で働いていた人や、現在も働いている社員の口コミを確認することも、企業の実態を知る上で非常に有効な手段です。

口コミを確認することで、社内の雰囲気や人間関係、残業や休日出勤の実態をより詳細に掴めます。

ただし、良い評価と悪い評価の一方を重視すると、検討材料として正確に機能しない可能性が高いです。口コミを確認する際は、双方の意見を俯瞰で把握し、客観的に判断するようにしましょう。

転職エージェントを利用する

労働環境が整った企業を探したいのであれば、転職エージェントを利用するのも有効な手段です。転職エージェントは、企業の労働環境や社風などについて、一般には公開されていない詳細な情報を持っている場合があります。

特に業界特化の転職エージェントであれば、業界の平均的な企業と比較した評価をしてくれるので、働きやすい企業を探しやすいです。直接企業には聞きにくい給与や待遇に関する質問も、エージェントを通じて確認することができるので、応募する企業を綿密に検討したいのであれば、転職エージェントを利用してみましょう。

エンタメ業界に転職したいなら「エンタメ人」!

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※この記事は2025年9月4日に執筆されたものです。

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