映画業界に転職したい!主な職種や必要なスキル・向いている人の特徴を紹介

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映画業界は多くの人にとって憧れの対象であり、転職先としても高い人気を誇ります。しかし、転職を検討しているものの、業界の内情や具体的な仕事内容は把握できないという人も少なくありません。

本記事では、映画業界に存在する企業の種類や、各職種における具体的な仕事内容を紹介します。未経験からでも挑戦しやすい仕事も紹介しているので、映画業界への転職を検討している方はぜひご覧ください。

映画業界の転職先は4種類

映画業界の転職先は4種類

映画業界には、大きく分けて以下の4種類の転職先が存在します。

  • 映画製作会社
  • 映画配給会社
  • 映画宣伝会社
  • その他の映画関連会社

それぞれの転職先の役割について詳しく解説します。

映画製作会社

映画製作会社は、映画作品自体の内容を企画し、完成させるまでの一連の工程を担う企業です。プロデューサーや監督が中心となり、脚本の開発から制作資金の調達、キャスティングや実際の映像制作まで、実務全般を実施します。

大手映画会社の製作部門から、特定の監督やジャンルに特化した独立系のプロダクションまで、企業ごとに規模や形態はさまざまです。映画業界の中核を担う企業であり、就職・転職先としても人気が高くなっています。

映画配給会社

映画配給会社は、完成した映画作品を上映する権利を制作会社から買い付け、映画館に提供する役割の企業です。製作会社と映画館を運営する興行会社の間に立った上で作品の魅力を分析して公開時期や上映館数を決定し、宣伝戦略を立案します。

予告編やポスターの制作、マスコミ向けのプロモーションなどを通じて、作品の興行収入を大きくすることを目指します。作品をビジネスとして成功させる、マーケティングの中核を担う重要な存在です。

映画宣伝会社

映画宣伝会社は、映画のプロモーション活動を専門的に手掛ける会社です。配給会社からの依頼を受け、以下のような手法で映画の宣伝を行います。

  • テレビCM雑誌広告の出稿
  • WebサイトやSNSでの情報発信
  • プレスリリースの配信
  • 舞台挨拶や試写会の開催

単なる広告の出稿や情報発信だけでなく、舞台挨拶や試写会イベントの企画・運営など、宣伝に関する実務全般を担当するのが特徴です。

作品のターゲット層に情報を的確に届け、観客の鑑賞意欲を高めるための専門的なノウハウを持っており、映画の売上を左右する業界でも重要な役割の企業です。

その他の映画関連会社

映画業界は先に紹介した企業以外にも、以下のような企業によって支えられています。

  • 映画館を運営する興行会社
  • 撮影機材や編集機材のレンタル会社
  • CGやVFXといった映像技術を専門に手掛ける制作会社
  • 字幕制作会社

上記のような企業は映画館を除けば別の業界の仕事も請け負っていることも多く、映画業界とは部分的な関わりになることも少なくありません。

しかし、映画を制作するためには不可欠な企業であることも事実なので、スキルや経験がかみ合えば転職先として検討しても良いでしょう。

映画業界の現状や就職状況

映画業界の現状や就職状況

映画業界はコロナ禍で大きな打撃を受けたものの、現在は回復傾向にあります。特にアニメーション映画のヒットが市場を牽引しており、年代を問わず人気を集めています。就職・転職先としての人気も依然として高く、就職難易度は高めといえるでしょう。

映画業界の就職状況や現状について詳しく解説します。

コロナ禍の影響は回復傾向

映画業界は、コロナ禍において映画館の休業や座席制限などで一時的に大きな打撃を受けましたが、現在は回復傾向を見せています。

人々の外出機会が増えるにつれて映画館の観客数は持ち直しており、話題作や大作の公開時には劇場に足を運ぶ人も多いです。

一方で、コロナ禍を経て人々の生活に定着した動画配信サービスによって映画館の需要が減っていることも事実で、業界全体で作品の放映方法や映画館の存在意義に関する方向性を定めなければいけない時期になりつつあります。

近年はアニメ映画が好調

近年の日本の映画市場において、アニメーション映画の存在感は際立っています。歴代の興行収入ランキングを見ても上位の多くをアニメ作品が占めており、市場全体を力強く牽引する原動力となっています。

特定のファン層だけでなく、幅広い世代に人気のある国民的なヒット作が次々と生まれているのが特徴で、世界的に見ても日本のアニメ映画は人気が高いです。制作技術の向上や、原作を軸としたIP(知的財産)ビジネスの広がりも、アニメ映画の好調を支える大きな要因となっています。

映画業界への就職難易度は高め

映画業界は人気の高さと求められる専門性から、就職難易度が高い傾向にあります。特に監督やプロデューサーといったクリエイティブ職の中核は、豊富な実績や強固な人脈が重視されるため、未経験からいきなり目指すことは困難です。

また、大手配給会社や製作会社の求人は採用枠が少なく、採用倍率が高くなりがちです。専門職のアシスタントとしてキャリアをスタートする場合でも、厳しい労働環境に耐えうる強い意志と覚悟が必要になります。

映画業界の主な職種と必要なスキル

映画業界の主な職種と必要なスキル

映画業界の主な職種は以下の通りです。

  • 映画監督
  • プロデューサー
  • ディレクター
  • 脚本家
  • カメラマン
  • 映像編集者
  • CGデザイナー
  • 音響、照明スタッフ
  • 美術スタッフ
  • メイクアップアーティスト

それぞれの職種の仕事内容と必要なスキルについて、詳しく解説します。

映画監督

映画監督は映画制作における演出のすべてを統括し、作品の世界観を構築する職種です。脚本の内容を映像としていかに表現するかを決定し、俳優への演技指導や各部門のスタッフへの指示出しを行います。

文字情報を映像として頭の中で想像し、細かい部分まで演出を考える必要があるため、作品に対する強いビジョンが必要な他、多くのスタッフをまとめ上げるリーダーシップが不可欠です。

一般的には、助監督として長年の現場経験を積んだ上で、監督としてデビューするキャリアパスを辿ります。

プロデューサー

プロデューサーは、映画プロジェクト全体の企画を立ち上げ、完成までの全責任を負う統括責任者です。一般的には以下のような業務を一手に引き受けることになります。

  • 映画制作企画の立案
  • 資金調達
  • 人材のキャスティング
  • 予算管理
  • 完成後の配給、宣伝戦略の立案

制作する映画の企画や資金調達だけでなく、主要キャストや監督の選定などもプロデューサーの仕事です。また、予算管理や制作後の配給・宣伝戦略の立案も行うことになります。

クリエイティブな視点と、ビジネスとして作品を成功させる経営的な視点の両方が求められる他、マルチタスクへの対応力やコミュニケーション能力が必要な職種です。

ディレクター

映画業界におけるディレクターという言葉は、文脈によって複数の意味合いで使われますが、一般的には監督の指示のもとで現場の実務を担う「助監督」を指すことが多いです。

撮影スケジュールの管理や、エキストラへの指示、ロケーションハンティング、小道具の準備など、監督が演出に集中できる環境を整えるために幅広い業務を担当します。

映画制作の全工程を学ぶことができ、監督を目指すための重要なステップとなる職種です。

脚本家

脚本家は、映画の設計図となる脚本を執筆する仕事です。登場人物のセリフや行動、物語の展開を文章で表現します。

観客を引き込む魅力的なストーリーを構築する構成力や想像力の他、表現したい内容を的確に文章化する能力が必要です。

また、オリジナルの企画を執筆するだけでなく、原作小説や漫画などを脚色する場合もあり、原作者の意図を把握しつつストーリーを構成する能力も求められます。

カメラマン

カメラマンは、監督の演出意図を深く理解し、カメラワークを通じて映像を撮影する職種です。監督と連携しつつ映像の構図やアングルを決め、物語の世界観を視覚的に表現します。

カメラ機材に関する高度な技術的知識だけでなく、映画作品に関する理解度や、繊細な表現のための芸術的なセンスが不可欠です。重い機材を扱うため、体力も必要になる職種といえるでしょう。

映像編集者

映像編集者は、撮影された膨大な映像素材をつなぎ合わせ、一本の映画として完成させる仕事です。監督と密に連携しながら、カットの長さやつなぐ順番を調整し、物語のテンポやリズムを創り出します。

ツールを利用した動画の編集スキルだけでなく、構成力や映像の流れをスムーズに見せる技術力が求められます。一見地味な仕事ですが映画の最終的な面白さを左右する重要な役割です。

CGデザイナー

CGデザイナーは、コンピューターグラフィックスを用いて、実写では表現不可能な映像や特殊効果(VFX)を創り出す専門職です。架空のクリーチャーや風景の制作やアクションシーンの装飾など、現代の映画制作ではCGが必要になる場面が多々あります。

そのため、専門知識やスキルが不可欠な業務を行うことになるため、需要の高い職種といえるでしょう。

CG制作のための専門的なソフトウェアを扱う技術力と、現実感のある映像を生み出すためのデザインセンスや物理法則への理解が求められます。

音響、照明スタッフ

音響スタッフや照明スタッフも、映画制作に不可欠な職種です。音響スタッフは、俳優のセリフの録音から、効果音やBGMの挿入まで、映画の音全般の制作や調整を担当します。また、照明スタッフは、ライトを使ってシーンの雰囲気を作り出し、俳優の感情や映像の美しさを引き立てる職種です。

両職種とも、監督の演出意図を深く理解し、専門的な機材を駆使して世界観を表現する技術とセンスが求められます。作品の品質を支える重要な技術職です。

美術スタッフ

美術スタッフは、映画の時代設定や世界観に基づき、撮影セットや小道具、登場人物の衣装などをデザイン・制作する仕事です。

脚本を読み解き、監督のイメージを具現化するためのデザイン力や造形力、そして歴史や文化に関する幅広い知識が求められます。

作品の視覚的要素に責任を持ち、物語のリアリティを高める重要な役割です。就職のためには芸術的な技能が必要になるため、選考時にはポートフォリオが必要になることが多いです。

メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、俳優に対して、役柄に合わせたメイクを施す専門職です。登場人物の年齢や性格、状況などを表現し、物語に説得力を持たせる役割を担います。

通常のメイクだけでなく、傷や老化などを表現する特殊メイクの技術が求められることもあります。

メイクに関する専門的な技能だけでなく、監督や役者と綿密にコミュニケーションをとり、要求を反映させるスキルも求められる仕事です。

映画業界未経験でも挑戦しやすい職種

映画業界未経験でも挑戦しやすい職種

先に紹介した職種は基本的に専門的なスキルが必要になるため、業界未経験で就職するのは難しいです。一方で、映画業界には未経験でも挑戦しやすい職種も存在します。業界未経験でも挑戦しやすい職種は以下の通りです。

  • 映画の買い付け
  • 宣伝広報
  • ノベルティ制作
  • 字幕制作
  • 映画館の運営

それぞれ詳しく見ていきましょう。

映画の買い付け

映画の買い付けは、海外の映画祭などで作品を鑑賞し、日本での上映権を購入する仕事です。バイヤーとも呼ばれ、日本の市場でヒットする可能性を見極めるビジネスセンスが求められます。

高い語学力と交渉力は必要ですが、映画制作のために特化した専門的なスキルは必要ないため、未経験でも挑戦しやすい職種といえるでしょう。

一方で、日本で上映されていない作品を一足先に鑑賞できることから人気が高く、採用倍率の高い職種となっています。

宣伝広報

映画の宣伝広報は、作品の魅力を世の中に伝え、観客を映画館に呼び込む仕事です。テレビCMの出稿やWeb広告の運用、SNS運用など、一般企業のマーケティング部門に通じる業務を行うことになるため、他業界でマーケティング業務の経験があれば、業界未経験でも比較的挑戦しやすい業種といえます。

特に、映画作品の宣伝は設定される予算が大きくなる傾向にあるため、大規模なマーケティング施策を行った経験は強いアピールポイントになる可能性が高いです。

ノベルティ制作

映画公開時に劇場で販売されたり、特典として配布されたりするノベルティグッズの企画・制作も、未経験から関わりやすい仕事の1つです。

キャラクターグッズやアパレル、雑貨などの商品企画や制作進行管理の経験があれば、即戦力として活躍できる可能性があります。作品の魅力を形にし、観客の思い出作りにも貢献できるやりがいのある仕事です。

字幕制作

字幕制作は、外国語のセリフを日本語に翻訳し、限られた文字数でスクリーンに表示する専門職です。場合によってはキャラクターの特性を理解した上での意訳なども求められるため、高い語学力と翻訳スキルが求められます。

誰にでもできる仕事ではありませんが、制作現場での経験は必ずしも必須ではありません。翻訳学校などで専門スキルを習得し、作品に合った翻訳ができるセンスがあれば、未経験でも活躍できる可能性があります。

映画館の運営

映画館の運営スタッフは、観客が快適に映画を楽しめる環境を提供する仕事です。チケット販売やグッズ販売、館内清掃、上映設備の管理など、業務は多岐にわたります。

接客業や店舗運営の経験があれば、未経験からでも挑戦しやすい職種です。アルバイトとして経験を積み、社員登用を目指すキャリアパスも一般的です。映画を観客に届ける最終地点で、作品の感動を共有できるやりがいがあります。

映画業界に向いている人の特徴

映画業界に向いている人の特徴

映画業界に向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 体力や精神力に自信がある人
  • 臨機応変な対応ができる人
  • クリエイティブな仕事に強い関心がある人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

体力や精神力に自信がある人

映画制作の現場は、不規則かつ長時間の労働が基本となるため、強靭な体力と精神力が不可欠です。特に撮影期間中は、早朝から深夜までの作業や、地方での長期ロケも珍しくありません。

また、天候によるスケジュールの変更や、多くの人が関わることによる人間関係のストレスも大きいです。厳しい環境下でも粘り強く作品作りに向き合えるような体力と精神力がなければ、継続して働き続けるのは難しいでしょう。

臨機応変な対応ができる人

映画の制作現場では、機材のトラブルや天候の急変、スケジュールの変更など、予測不可能な事態が頻発します。

そのため、計画通りに進まない状況でも冷静に判断し、臨機応変に対応できる柔軟性が必要です。問題が発生した際にすぐに代替案を考え、関係各所と連携して乗り越える能力が求められます。

臨機応変な対応に苦手意識があり、画一的な業務が得意な人は、映画業界は不向きであるといえるでしょう。

クリエイティブな仕事に強い関心がある人

映画業界は、新しい物語や映像表現を生み出す創造性が求められる業界です。そのため、既存の枠にとらわれず、何かを創り出すことに強い情熱や関心を持つ人が向いています。

自身のアイデアや感性を形にし、多くの人々の心を動かすことに大きな喜びを感じる人にとって、映画業界は非常にやりがいのある場所です。

そのため、クリエイティブな表現にこだわりを持てず、業務の定型化などを得意とするような人は、自身の強みを活かせない可能性が高いです。

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※この記事は2025年9月5日に執筆されたものです。

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