成長を続け、注目が集まる音声メディアとは? 概要や種類を解説 

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

音声メディアとは?どのようなコンテンツ?

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映像ではなく、音声によって構成されたコンテンツ

音声メディアとは、文字通り、映像や文字情報を伴わず音声のみで構成された媒体やコンテンツのことです。ボイスメディアなどと呼ばれることもあります。その中でも、ラジオはもっとも有名で古くから存在する音声メディアです。

音声メディアの大きな特徴として、聴覚情報のみを使用しているため、別のことをしながらでも利用しやすいことが挙げられます。

動画配信サービス、新聞・雑誌、Webページなどの視覚情報を使用するコンテンツは、「何かをしながら利用する」ことに向いていません。例えば、「料理をしながらドラマ番組を見る」のが困難であることは、すぐにイメージできるのではないでしょうか。視覚情報を使用するコンテンツは、そのコンテンツだけに意識を集中させる必要があるのです。

一方、音声メディアはラジオのように耳を傾けるだけでコンテンツに触れることができるため、気軽に、何か作業をしながらでも利用できるという特徴があります。

技術の進歩により発展してきている

近年、急激に音声メディアが注目されている背景には、技術の進歩があります。

一つは、ハード面の進歩による影響です。スマートスピーカーやワイヤレスイヤホン/ヘッドホンが発展したことで、音声メディアを利用するための環境を整えることが容易になっています。
コードによりPCやスマホとつながっている状態では動きにくく、「ながら聞き」に適していませんでした。部屋の中ならどこにいても音声を聞け、しかも再生や停止などの機材操作も音声入力によってストレスなく行えるため、スマートスピーカーは音声メディアの使い方と合致しています。
同様に、行動に制限がされにくいワイヤレスイヤホンやヘッドホンも音声メディア向きです。以前に比べ、音声メディアに適した性能をもつ機材が、安価かつ容易に入手できるようになってきています。

もう一つの要因は、ソフト面の影響です。現在、配信フォーマットや音声配信アプリの多様化などを経て、音声メディアの種類そのものが増えてきています。かつてはラジオを聞くか、音声コンテンツが録音された媒体を店舗で購入し再生機器で聞くことでしか、音声メディアを利用することはできませんでした。
しかし、昨今は、ネット配信環境は整い、優れた配信アプリの登場と多様化が起こったことで数多くの手段で音声メディアを利用できるようになっています。

ハード面・ソフト面の両方の発展による相乗効果で、急速に音声メディアは広がってきているのです。

 

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なぜ今、音声メディアが注目されているのか

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今後の市場規模拡大が予測される分野である

音声メディアが注目されている理由の一つとして、今後の成長が予測されていることが挙げられます。

株式会社デジタルインファクトは、デジタル音声広告の市場調査を行いました。デジタル音声広告の主な出稿先は、動画配信サービスではなく、より相性が良い音声メディアになるでしょう。

その調査によると、2020年のデジタル音声広告の市場規模は16億円程度だったとのことです。それが2021年には50億円規模に、そして2025年には420億円程度の市場規模に成長する、と予測されています。

このように、音声メディアは今後の成長が期待されている分野でもあるのです。

制作コストが安く、参入障壁が低い

音声メディアが注目されるもう一つの理由として、誰もが参入しやすく、比較的容易にコンテンツを生み出せるという点が挙げられます。

動画コンテンツを制作するためには、複数の出演キャストのキャスティング、撮影機材やスタッフの準備、脚本や演出とスタッフの打ち合わせ、撮影スタジオやロケーションの用意、ポストプロダクションの編集やMAなど、時間も費用も膨大なコストがかかってしまいます。
一方で音声メディアは、脚本と出演者の準備、録音スタッフと録音スタジオの手配、そして録音後のMAができれば良いため、動画撮影よりもはるかにコストを抑えることができます。

企業であれ個人であれ、音声メディアへコンテンツ提供を行うための参入障壁は動画よりも低いのです。

音声メディアの急成長を支える一因として、急速な配信ソフトやフォーマットの登場も挙げられますが、これも配信のための環境を整えやすいことに起因しています。

参入障壁が低いため新規参入が増え、それゆえにコンテンツが増えていき、その急成長によって各所からの注目が集まっている、という構造になっているのです。

音声メディアの種類を解説

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インターネットラジオ

基本的には、ラジオと同様にリスナーに向けてMCが情報を紹介したり、話をしたりといった構造です。
ラジオが電波を発信することでリスナーに番組を届けていることに対して、インターネットラジオはインターネットを使って配信している、という違いがあります。

有名な配信アプリ・配信フォーマットとしては「radiko」や「ラジオクラウド」、NHKラジオが運営母体である「らじる☆らじる」などが挙げられます。

ポッドキャスト

インターネット上に音声データをアップして公開し、許可された人だけが該当のデータにアクセスし再生できるようにする、という配信フォーマットがポッドキャストです。
利用者は、ストリーミング再生もできますが、手元のデバイスにダウンロードして聞くことも可能です。

本来は音声以外に動画メディアなどでも使われていましたが、現在では音声メディアが主流となっています。

有名なアプリには「Apple Podcasts」、「Google ポッドキャスト」、「spotify」が挙げられます。

なかでも「spotify」は世界的にも普及しており、音楽配信アプリとしても非常に有名です。

音声配信サービス、配信アプリ

ラジオや音楽に関わらず、さまざまな音声コンテンツを配信しているサービスやアプリもあります。

有名なアプリとしては「voicy」、「Radiotalk」、「Spoon」、「REC.」、「stand.fm」などが挙げられます。

配信者が雑談をしているだけであったり、コメントに対して返答するというやり取りを行ったり、さまざまなタイプの配信があります。

これらのアプリは、聴くだけでなく自分自身で配信を行うことも容易である点がほかの音声メディアとは異なっています。
例えば「Spoon」は、「お気に入りの声(配信者)を見つけられる」こと以上に「自分の声を配信することで、リスナーにファンになってもらえるかもしれない」ことを強調するなど、配信者を増やすことにも力を入れています。

オーディオブック

書籍を朗読した音声を聞くことができる音声メディアのことを、オーディオブックと呼びます。
ベストセラーとなった書籍であれば、小説やエッセイ、ビジネス書などジャンルを限定することなくオーディオブック化されています。

気になる書籍を「ながら聞き」し、作業時間をインプット時間に充てることができるという性質から、ビジネス書やHow to本などが特に人気です。

有名なアプリ・フォーマットとしては「audiobook.jp」、「Audible」、「LibriVox」などが挙げられます。

音声SNS

投稿ではなく、音声配信によってつながるソーシャルネットワークも生まれています。一時期は「ClubHouse」が熱狂的に流行しました。

音楽アーティストや芸能人をはじめとして、さまざまな業界の有名人も一般の利用者もフラットに音声配信でつながれる点が人気の理由です。

その後、Twitterでも同様の「Spaces」という機能が開発され、公開されています。

こちらは、多くの配信形式が生まれてきた音声メディアにおいて、まだそれほど多くのフォーマットが生まれていない未開拓のジャンルでもあります。
「ClubHouse」の爆発的なブームにより継続的な利用者が定着してきた現在、音声SNSのさらなる発展にも期待されています。

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