アニメ制作を主導する、アニメプロデューサーの仕事とは? 仕事内容やなり方、求められるスキルを解説

この記事の監修者

蓜島
蓜島キャリアアドバイザー

埼玉県出身。
芸能プロダクションのマネージャーとして7年間勤務。
その後、株式会社エイスリーに入社し、「エンタメ業界支援事業部」に配属となる。
芸能プロダクションでの多岐に渡るマネジメント経験を基に、エンタメ業界への転職を志望される方の疑問や不安などを幅広く解決していけるように全力でサポートさせていただきたいと思っています。

アニメプロデューサーの仕事内容とは?

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アニメプロデューサーには、大きく分けて元請けとして企画の根本から関わるタイプと、下請けとして請け負った制作に関わるタイプが存在します。

この記事では、元請けとして、アニメ企画をゼロから立ち上げるタイプのアニメプロデューサーの仕事を中心に解説していきます。

アニメの企画・発案

世の中にあるアニメは全て、誰かが「アニメ化しよう」と企画したからこそ生み出された作品です。
その「アニメの企画」を発案し、プロジェクトとしてスタートさせるのが、アニメプロデューサーの仕事なのです。

漫画や小説など、膨大な作品の中から、流行やニーズに合致した作品を見つけ出し、アニメ化を企画していきます。

ヒットしそうな原作を見つけるのはもちろん、自社が抱えているアニメ監督や、作画スタッフの特徴も知っておき、相性が良さそうな作品か否かの判断も加味しなければなりません。

アニメ制作の進行管理など統括

制作現場で、制作の進行管理や現場統括を行うのは、アニメディレクターやアニメ監督の仕事です。しかし、スタッフを任命し、企画全体を管理する仕事は、プロデューサーが担っています。

また、各工程の間に入り、スケジュール調整などの雑務を行う「制作進行」という職種は、プロデューサーの管轄にあり、プロデューサーの部下にあたります。

プロデューサーは、進行状況とクオリティのバランスを見ながら、アニメディレクターやアニメ監督と打ち合わせを行ったり、制作進行に対して指示を出したりする業務を行います。

予算の決定、管理

企画を立ち上げた際、スポンサーを見つけ、資金調達を行うのもアニメプロデューサーの仕事です。
調達した資金を元に、立ち上がった企画に対して、いくらの予算を使っていいかを決めるのも、プロデューサーの役割です。

1クールアニメで、だいたい2億円~3億円の制作費が必要となります。売上で制作費を回収するだけでは不十分で、さらに利益を上げなければなりません。

そのため、切り詰められる箇所の予算は切り詰めつつ、クオリティアップや売上につながるであろう箇所には潤沢に予算を配分するなど、綿密な予算管理も必要となります。

アニメプロデューサーの年収

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アニメプロデューサーの平均年収は約600万円

アニメプロデューサーの平均年収は、およそ600万円前後だといわれています。ただしこの金額は、かなり幅があるなかでの平均値だと考えておく必要があります。

有名な大手アニメ制作会社であれば、所属するアニメプロデューサーの年収は、750万円~800万円と、比較的高額となります。一方で、中小制作会社であれば、400万円程度であることも少なくありません。

また、フリーランスのアニメプロデューサーは、金額の幅がさらに広くなっています。プロデューサーとして名前が売れていれば、1,000万円台ということもありますが、それほど知られていない方だと、300万円を下回ってしまうこともあります。

年収を上げるためには、とにかく作品をヒットさせること

基本的に、所属する企業が大手であるほど、プロデューサーの年収も高くなる傾向があります。
しかし、大手企業は狭き門のため、そこだけに絞って就職活動を行うことはあまり勧められません。

企業規模に関わらず年収を上げるためには、自分が担当したアニメをヒットさせることが必要です。

プロデューサーは、会社のなかにおいて決められた給与を受け取る側というよりも、自分の腕で利益を生み出していく、会社を運営する側に近い存在です。
大ヒット作品が1つあれば、それだけで会社全体が潤うことも十分にあり得るのです。ヒット作を仕掛けられれば、より職権が大きく、収入も多い上位のプロデューサー職に昇格できる可能性が高くなります。

また、有名作品をいくつも世に出していれば、フリーランスになったとしても、知名度と実力によって大きな依頼を受ける機会も増え、年収アップにつながります。

アニメプロデューサーに求められるスキル

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コミュニケーション能力

アニメプロデューサーは、アニメ制作という一大プロジェクトを任され、そのステークホルダーたちとコミュニケーションをとる必要があります。

・スポンサー
・アニメ監督/ディレクターを中心とした制作現場
・下請け制作会社(または元請制作会社)
・制作進行
・プロモーション
上記のほかにも、さまざまな関係者と綿密にやりとりを行わなければなりません。

関係各所とやりとりを行うにあたって、交渉や折衝も伴ったコミュニケーションは多数発生します。
交渉力・折衝力を備えたコミュニケーション能力は、アニメプロデューサーにとって必須のスキルです。

アニメ制作現場での実務経験

アニメには、アニメーターや背景美術など、実際の放送で使われる画に関する制作の仕事と、彼ら制作を管理し、滞りなくスケジュールを進める「制作進行」の仕事があります。

制作進行は、制作のスケジュール管理をしつつ、作家さんの家を回って原稿を集めたり、必要な資料をコピーして会議の準備をしたりといった、各種の雑用も一手に担う仕事です。

アニメプロデューサーは、アニメーターなどの経験はなくても大丈夫ですが、制作進行の経験は必要となります。
アニメ制作の工程全体に関わり、流れを理解している必要があるためです。

柔軟な対応力

大きなプロジェクトであればあるほど、ステークホルダーは増え、予期せぬトラブルに見舞われる割合も高くなります。

特に、思わぬ作業や工程が増えてしまったり、予定通りにスケジュールが進みそうにない、という問題はよく発生します。そうなったとき、プロデューサーはプロジェクトの責任者として、柔軟に対応することが求められます。
予算内に収めつつ、問題を解決する判断を下すのはプロデューサーの重要な任務です。

アニメプロデューサーになるためのキャリアステップ

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一般的には制作現場を経験してから目指す

アニメプロデューサーになるためのキャリアステップは、制作現場で制作進行の仕事を経験することから始まります。

アニメーターとして、実際に画を描くタイプの仕事を経験している必要はありません。アニメーターからアニメ業界でのキャリアをスタートさせたとしても、プロデューサーになりたいのであれば、制作現場ではなく、制作進行側へキャリアチェンジする必要があります。

ただし、一概には言えないものの、アニメーター経験があると、制作進行を担当するにあたって対応できる範囲が増えます。スケジュール遅れのリスクをあらかじめ回避しておいたり、危なくなりそうな予兆を察知したりといった方法で、経験者ならではの活躍ができる可能性があります。

それは、制作進行側の上位職種になった際にも同じです。このように、プロデューサーを目指すなら、何であれ、制作現場での経験は必要となります。

アニメプロデューサーになるまでの流れ

以下のようなキャリアを辿って、アニメプロデューサーになるのが一般的です。

制作進行

制作デスク

プロデューサー

制作デスクとは、何人もの制作進行を束ねる仕事を担っています。そして、その制作デスクを指揮することで、制作進行全体を統括するのもプロデューサーの役割です。

経験を積み、少しずつ自分が担当できる影響範囲を広げていきます。それぞれ十分な成果を発揮し、問題ないと判断されれば上位職へと上がっていきます。
だいたい、それぞれのキャリアで2、3年~長くて5年程度を経験すれば、上位職へ上がっていきます。ただしあくまで目安であり、会社の方針などによっても異なるという点は覚えておいてください。

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